2020年(第77回)のゴールデングローブ賞の結果です。
映画のドラマ作品賞は「1917 命をかけた伝令」が受賞しました。本命視されていた「アイリッシュマン」やその対抗馬と見られていた「マリッジ・ストーリー」を破り、予想外の結果となりました。 2019年に「ボヘミアン・ラプソディ」が受賞したのに続き、2年連続の大番狂わせです。
コメディ・ミュージカル作品賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が順当に受賞しました。 「ワンス」は脚本賞、助演男優賞をあわせて最多の3冠でした。 2月のアカデミー賞では、 「ワンス」「1917」「アイリッシュマン」「パラサイト 半地下の家族」による熾烈な作品賞争いが予想されます。
ドラマ映画の主演女優賞はレネー・ゼルウィガーが「ジュディ 虹の彼方に」で獲得しました。2003年に「コールド・マウンテン」で助演賞に輝いて以来、17年ぶりの受賞となりました。アカデミー賞でも大本命と見られています。 コメディ・ミュージカル映画の主演女優賞はオークワフィナが「フェアウェル」で受賞。 アジア人女性が主演女優賞に輝くのは史上初めてです。
映画のドラマ主演男優賞は、下馬評通りホアキン・フェニックスが「ジョーカー」で受賞しました。 一方、コメディ・ミュージカル映画の主演男優賞は、「ロケットマン」のタロン・エガートンが選ばれ、 「ディカプリオが最有力」という大方の予想を覆しました。 エルトン・ジョンの名曲の数々を口パクでなく自ら歌い上げたことが、高く評価されたようです。
助演男優賞は、ブラッド・ピットが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で受賞しました。 キャリアの中で最高の演技と称賛されており、アカデミー賞でも本命候補になると見られています。 助演女優賞は本年の賞レースを独走しているローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)が選ばれました。
監督賞は「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督が受賞しました。 有力と見られていたスコセッシ監督、タランティーノ監督を抑え、 予想外の結果となりました。 一方、脚本賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のタランティーノが獲りました。
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が外国語映画賞を受賞。 監督賞と脚本賞にもノミネートされていましたが、こちらは受賞を逃しました。 ゴールデングローブ賞では、外国語映画は作品賞の選考対象外となるため、作品賞にはノミネートされていませんでした。
テレビのドラマ作品賞は、HBOの「サクセッション」が受賞しました。最有力と見られていたネットフリックス(Netflix)の「ザ・クラウン」に勝ちました。 テレビのコメディ作品賞はAmazon(アマゾン)の「フリーバッグ」が獲得し、エミー賞との2冠を果たしました。
映画部門 | テレビ部門 | 2021年のページ→ | ページの先頭↑ | トップページ→
部門 | 受賞者 | ノミネート |
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ドラマ作品賞 | 「1917 命をかけた伝令」
(公開:2020年2月14日) 予告編→ |
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コメディ・ミュージカル作品賞 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 (公開:2019年8月) 予告編→ 字幕版(Amazon)→ 吹替版(Amazon)→ |
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監督賞 | サム・メンデス
「1917 命をかけた伝令」 |
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主演男優賞 |
<ドラマ部門>
ホアキン・フェニックス 「ジョーカー」 |
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<コメディ/ミュージカル部門>
タロン・エガートン 「ロケットマン」 |
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主演女優賞 | <ドラマ部門>
レネー・ゼルウィガー 「ジュディ 虹の彼方に」 |
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<コメディ/ミュージカル部門>
オークワフィナ 「フェアウェル」 |
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助演男優賞 | ブラッド・ピット
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
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助演女優賞 | ローラ・ダーン
「マリッジ・ストーリー」 |
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脚本賞 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
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外国語映画賞 | 「パラサイト 半地下の家族」
(公開:2020年1月10日) 予告編→ (韓国) |
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アニメ作品賞 | 「ミッシング・リンク(邦題未定)」 (公開:未定) 予告編(英語)→ |
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歌曲賞 | 「ロケットマン」
(I’m Gonna) Love Me Again エルトン・ジョン&タロン・エガートン 動画→ |
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作曲賞 | 「ジョーカー」
ヒドゥル・グドナドッティル |
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映画部門 | テレビ部門 | 2021年のページ→ | ページの先頭↑ | トップページ→
部門 | 受賞者 | ノミネート | |||
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ドラマ作品賞 |
「サクセッション」
(シーズン2、HBO) 予告編(英語版)→ 動画配信(字幕版/Amazon)→ 動画配信(吹替版/Amazon)→ |
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コメディ・ミュージカル作品賞 | 「Fleabag フリーバッグ」
(シーズン2、Amazon) 動画配信(字幕版/Amazon)→ |
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リミテッド・シリーズ/テレビ映画作品賞 |
「チェルノブイリ」
(HBO) 予告編→ |
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主演男優賞 |
<ドラマ部門>
ブライアン・コックス 「サクセッション」 |
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<コメディ/ミュージカル部門>
ラミー・ユセフ 「ラミー」 |
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<リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門>
ラッセル・クロウ 「ザ・ラウデスト・ボイス(邦題未定)」 |
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主演女優賞 |
<ドラマ部門>
オリビア・コールマン 「ザ・クラウン」 |
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<コメディ/ミュージカル部門>
フィービー・ウォーラー・ブリッジ 「Fleabag フリーバッグ」 |
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<リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門>
ミシェル・ウィリアムズ 「フォッシー/ヴァードン(邦題未定)」 |
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助演男優賞 | ステラン・スカルスガルド 「チェルノブイリ」 |
助演女優賞 |
パトリシア・アークエット
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「The Act(原題)」
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